★テスト対策の様子(塾生・保護者対象)

 

★テスト対策の様子(塾生・保護者対象)

きのうは、中2と中3のクラスでそれぞれテスト対策の授業が行われた。

【中2】

中2においては、要望があったので、それぞれの学校ごとに範囲の一部になっている国語の対策プリントを配った。それらは、「用言の活用に関するもの」と「文章問題のテスト対策問題」である。

地理の学習者は日本の各地域ごとの特色を主だった自然(※地形を含む)と産業と文化(祭りを含む)の観点からまとめた問題から取り組んでいた。特に「潮境」はなぜ漁場になりやすいかを寒流・暖流とプランクトンの関係から補足説明をしておいた。地理の学習は重要語句を覚えるだけでなく、必ず地図における位置関係で自然、産業などをきちんと把握しておくことが大切である。さらに、どうしてそうなるのかという原因についてある程度の説明できなくてはならないので、その点についてよく注意して学習する必要がある。特に自然地理学においては理科の内容が十分反映されているからである。

英語の学習者は主に教科書の「比較」の範囲の対策問題をやっていた。夏期講習と平常授業でこの分野の文法的なことはすでに何回もやっており、だいたいできていた。ただ教科書の本文の問題で日本語が書いてあり、穴埋めになっている問題は多少とまどっていたようであるが、日本語と英語を対応させて抜けている箇所から答を導き出そうとしていた。できなかったところは、その英文ごと覚えてほしい。単語や熟語をついでに覚えることになるからだ。

数学の学習者は「連立方程式の応用と確率のテスト範囲の対策問題をやっているもの」と「1次関数の対策問題をやっているもの」の二つに分かれていた。

連立方程式の応用に関しては個数の問題はできているようなので、「速さに関する問題」と「割合の問題」をやるように指示した。問題の読み間違いは別としてほぼ立式はできていた。あと、連立方程式の計算問題で分数や分数が混在していたり、やや複雑な問題について質問があったので、黒板で解説し、それに関する類題のプリントも渡しておいた。

1次関数に関しては式が与えられていて「xの増加量が5と書かれているとき」と「xが1から6まで増加するとき」の二つのケースのとき、どのように求めるかという基本的な質問があった。前者は変化の割合の定義からyの増加量について解き、【yの増加量=変化の割合✕xの増加量】を使って解き、後者はxとy表を使って解くことや、あるいは後(たとえば6)から最初(たとえば1)の引き算をしxの増加量を出して前者のやり方でもできることを示した。

確率についてはその変域の最小値0の意味と最大値1の意味を具体的な例をあげさせて確認した。

順列・組み合わせについての問題、その他のやや複雑な問題についてもほぼできていた。

中2年については、まだ、述べなけれなければならないことがたくさんこちらの記録に残っているが、紙幅の関係からひとまずこのぐらいにする。

【中3】

きのうの中3においては、だいたい学校の問題集からの質問が多かった。

英語については、動詞wantを使う語順整序の問題である。いわゆる「中3で学習した【want+人(※代名詞だったら目的格)+to〜】」と「中2で学習した【want+to〜】」の混乱である。解き方としてはやや姑息だが、とりあえず、中2のwant+to不定詞でやってみて、もし、代名詞等の目的格の単語が余ったとしたら、中3の用法であると考えろ、と機械的に教えた。(笑い!)

また、別の生徒は使役動詞のmakeの使い方の英作文である。高校から降りてきた学習事項でいわゆる現形不定詞である。

どうも、make+A(※代名詞の場合は目的格)+B(名詞もしくは形容詞)の文と混同しているようだ。具体的な例文をそれぞれ挙げ、板書し違いがわかるように説明を加えた。理解しているか、訳させて確認した。ついでに【使役動詞+人(目的格)+動詞の原形】の例としてlet、help(※このhelpは原形不定詞とto不定詞をとる場合があるようである。『トイグル英文法』の使役動詞の項目を参照した。)

wantの場合は上記のその用法の区別はそうでもないが、makeに関しての上記の区别は中学生にとっては、ある意味では、混乱する生徒もいるのではないかと考えてしまうのは、私だけであろうか?

数学に関しては、二次方程式の応用に関する問題と2次関数(原点を通るもの)関する問題の中からの質問があった。

いずれも学校の問題集からであった。面積や数についての問題はできていたが、長方形の四隅(同じ長さ)を切った長方形を組み立て、容積が一定のときのもとの長方形の長さを求めさせるような問題である。立式はできたとしても、数が大きくなる場合が多いので、二次方程式を要領良く解いて行く必要がある。その方程式を解いた後、きちんと解の吟味ができるように、問題の意味からxの変域をきちんと書けるように指導した。

後は、入試問題で速度の違う動点問題でやや複雑なものの質問があった。

まずは、基本問題の動点問題の類題をいくつかやってもらい、その上で解説した。

2次関数については、初めの方の問題であるが、2次関数のグラフが曲線になり、一次関数のグラフが直線になることを変化の割合を使って証明する入試問題の穴埋め問題ができなかったらしい。

一次関数(比例も含む)のグラフは傾きが常に一定であり、したがって直線になることを示し、それとは別に反比例・放物線が同じxの増加量をとったとしてもyの増加量が1次関数のように常に一定というわけではないということを実際のグラフを書いて示した。したがって、これらのグラフは曲線になる。そのあとでこの問題を説明したらわかったようだ。

長くなるのでこの辺で筆を置くことにするが、生徒諸君には、質問事項で解説したところは、よく復習をし、完全に身につけて欲しい。そのためには、当然、類題をやっておくことが必須である。ぜひ、頑張ってほしい!