◆中学部【学年末テスト対策】で気づいた点(塾生・保護者対象)

◆中学部【学年末テスト対策】で気づいた点(塾生・保護者対象)

テスト対策が始まってから何日か過ぎ、だんだんテストが近くなってきた。学校ごとの範囲表を見ると、かなりご丁寧に記載されているものもある。どこを中心に出題されるかなどである。

私の中学時代とは、大違いである。実にうらやましい限りである。

そうはいっても範囲もかなり広く、学校でも今までの範囲の学習プリントなどが数多く配られているようである。

まあ、こんなことを言ってはどうかと思うが、すべての教科で満点を取るという目標ならいざしらず、少なくとも平均点をできるだけ上回るという目標にするならば、三学期の中心になる部分は必ずおさえなければならない。

しかし、そうではない一学期、二学期の範囲からどういうところを学習すべきかは、とても大切になってくる。他の教科もあるのだから、取捨選択がどうしても必要である。時間的制約があるのだからなおさらである。

教科書・問題集なら例題や章末問題をやることによって短時間で確認できる。

それから、既に分かりきっているところに多くの時間を割くのはどうかと思う。時間が無制限にあるのなら別だが…。

また、反対に、プライドの高い生徒にありがちとも言えるが、どうしても厄介な時間のかかる難問にだけ時間をかけ、その他の基本問題を馬鹿にしてやらないことも考えものである。

以下で学年末対策授業をやる中で気付いた点のほんの一部について教科を含めてアトランダムに列挙しておく。今後の学習の参考の一部にでもしてもらえば幸いである。

1. 国語においては文法の質問があった。助動詞・助詞の分野であった。特に助動詞に関連して、「れる」「られる」の意味の区分である。【可能】【受け身】【自発】【尊敬】の4つである。これらの例文の意味の違いをしっかり理解し、覚えた上で問題練習をやっておけばよい。特に【自発】の例文は、いくつか、おさえておきたい。助詞については、その分類と使われ方について、まとめて説明したが、特に学校で配られたプリント問題は完璧にできるようにしてほしい。こちらで配った問題の中にはハイレベルの高校入試問題も含まれているので、そこはやらなくてもよい。特に学校の問題集の類題のところだけで十分である。(この点は授業中に該当者には言ったはずである。)

なお、太宰治の「走れメロス」が出題される学校には、読解問題に限定し、対策プリントを何枚か渡した。特にメロスの心情変化を場面ごとに整理しておこう。メロスの心情をあらわす描写には気をつけよう。問題文は何を聞いているか、しっかり読もう。解答は本文中から抜き出すのか、本文の言葉を使って書くのかを読み間違えしないこと。詳しい解説と解答をつけておいたのでやっておこう。特に学校の問題集と似たような問われ方をした問題は、要注意!

2. 数学は確率まで入る学校と平行四辺形までの学校があった。なお図形の証明のところは、既に平常授業でも時間をかけてやっていたので、ほぼ大丈夫だと思うが、問題は、先程も述べたそれ以前の1、2学期の範囲である。

生徒の中には「等式変形」・「直線の式の求め方」があやふやな生徒がいた。こちらで完全に解けるようにしたが、「ある直線に平行で点(▲、◯)を通る」という問題は特に得点源なので、その他の生徒も気をつけてほしい。

また、連立方程式の応用で典型的な問題(「個数と値段の問題「速さに関する問題」「割合に関する問題」)などはおさえておいてほしい。また、一次関数の利用では、少なくとも「面積に関して場合分けをする動点問題」はxの変域に基づいてグラフをきちんと書けるようにしておいてほしい。

なお、学校別に重要問題を解説・解答を付けて渡しておいたので、余裕のあるものは、学校の問題集と重なる箇所で、あやふやなところだけでもやっておくこと。質問箇所があれば、次回の対策授業のとき、必ず遠慮せず聞いて下さい。

3. 英語は、現在完了・現在完了進行形が主な内容になってくるが、この範囲も平常授業で文法の学習は時間をかけて問題演習を行った。特に【継続】【経験】【完了・結果】でよく使われるそれぞれの語句はきちんと例文とともに覚えておくこと。もちろん、当たり前のことであるが、不規則変化動詞も書けるようにおさらいしておこう。(※受動態のときにも使うので)

ただし、文法事項だけでなく、教科書本文に出てくる単語や熟語も書けるようにしておく必要があります。

その他の一学期・二学期の文法事項については、学校の問題集・塾のワークの中のまとめの問題をもう一度やっておこう。その文法内容が入った基本例文は必ず覚えよう。(適語選択・語順整序・英作文などに役に立ちます。)

なお、英語で高得点を取りたい生徒にとっては、長文問題も取り組まねばならない。学校の問題集の長文の問題を解くにあたっては、ある程度一文一文正確に読む必要がある。さあーっと目を通しただけでは、問題を正確に解けないことがある。逆に言えば本文をしっかり読み、問題文が何を聞いているかが分かれば自ずと答が出てくるものである。長文問題について質問のある生徒は、質問して下さい。

以上、質問事項やこちらで気づいた諸点の中のごく一部について触れました。(もっとも理科や社会の質問もありましたが、長くなるので、このへんでやめておきます。)

ところで、今日、中3は県立高校の入試です。みんな、頑張っていることと思います。良い結果を期待して筆を置くことにします。

2024年  2月14日