◆最近の中3『公民』の時間数について思うこと

◆最近の中3『公民』の時間数について思うこと

以前も同様の感想について述べたが、最近そのことがますます気になってきた。

当塾に通っている生徒の学校に関していえば、各中学校間に多少のズレはあるが、中3の一学期の定期テストの範囲は、依然として『歴史』の教科書範囲であり、『公民』の範囲には入っていないのである。

定期テストが終了した後の授業で「学校では公民はいつから入るの?」と聞くと、2学期以降とおおかたの生徒は答える。

ということは、学校の社会科では『公民』の教科書は、おそらく、二学期と三学期を使って終えるつもりなんであろう。

最近の傾向である近現代の歴史に学校の授業で力点を置くことは、それなりの意味のあることだとは思われるが、ただ単純に考えて、果たして公民の盛りだくさんの内容をこんなに短期間に生徒に理解させることができるのであろうか?

これは、入試までに範囲を終わらせることができるかという単純な問題というより、昨今の国際関係、国際経済のアップトゥーデイトな問題を生徒自ら考えさせる上にとても大切な科目であるからである。

この学校での『公民』の授業時間数の少なさが、ここ数年、私の特に気になっているのところである。

さらに、公民は、地理や歴史との関連が非常に強いので、その点も大切である。

一つの試みとして、ある一部の中学が実践しているように第二次世界大戦後の歴史を現代社会の公民的分野に関連させて指導している学校もあるようである。

なかなか面白い試みだと思う。

ただ、学校でも入試を想定し二学期の終わりまでに公民の分野を進めるとき、飛ばし過ぎて、生徒が理解できないままにならないと良いのであるが…。🤔

令和7年 7月9日(水)