
🔷小6国語・詩を読ませてみる……
いわゆる「詩の鑑賞」とか言うのでなく、詩を音読して聞かせ、それから、各自好きな詩を何回か音読してもらう。
もちろん、表現技巧とかを敢えて初めは抜きにして、何回も繰り返し音読させてみた。
こちらで無作為に事前に取り出してみて、実施してみた。
どれに関心があるのか、またないのかを実験的に試してみるのが、ねらいである。
とり上げたのが、次の7つである。
八木重吉の「願」、高階杞一の「準備」、萩原朔太郎の「竹」、エディット・ピアフの「愛の賛歌」(※もちろん翻訳)、谷川俊太郎の「卒業証書」、
金子みすゞの「こだまでしょうか」、村野四郎の「樹」の7つである。
生徒にとって関心のあるものは、おのずと繰り返し読んでいる。
黙読と違い音読の場合、生徒が初めと違い、工夫して読み方も変え、声のトーンも変えている。
詩に関しては、興味・関心はそれほどないものかと想定していたが、思わぬ結果に驚いたというのが、現実だ。
明らかに、各自気に入ったものを読んでいるときの生徒の目の輝きが違っている。
それから、気に入ったものの内容についてこちらで聞いてみる。
はじめは、面白い表現箇所を言ってくる。
そのうち、どこに感動したかを聞いてみる。
さらに再び音読させてみる。
表現技法とかを予め指導せずとも、作者の感動、言いたいことが生徒にとってだんだんと繋がってくる。
言葉の響きを味合わせることについて、教科書に敢えて載ってないことをとり上げていくことで、生徒にとって新鮮さを体験できたことに改めて驚いた次第である。
その後に詩の解釈や鑑賞文についての学習に入ればよいのである。
まずは、活きた言葉そのものを生徒に味合わせるのが先であることを確信したわけである。
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