★中学国語・【古文について】
入試問題や模試などにおいて、古文の問題に対してはじめから苦手意識を持ち、手を付けない生徒も中には、いるかもしれない。
当然、中学では高校のように体系だった古典文法についてすべて学習しているわけではない。
しかし、歴史的仮名遣い・已然形+「ば」の訳し方、などについては少なくとも慣れる必要がある。
また、現代文と比較してみると主語や助詞が省略されている場合が多く、それらを補って読んでいくことが読解の基本になる。
出題傾向を実際に見てもらえばおのずとわかることであるが、動作主・会話主がいったい誰なのかを常に意識して、それを当てはめて文脈や文の論理に整合性があるかどうかを確認しながら読む習慣を身につけることが大切である。
これは、現代文の解法においても同様である。
さらに、会話文がどこからどこまでかを問う問題にも注意が必要である。
やや細かいことであるが、「現代語では使われていない古語」や「現代語とは意味の異なるいくつかの古語」の双方も整理して覚えておく必要があるし、「の」の用法も少なくとも判別できるようにしておきたい。
以上のようなことをふまえて、内容把握・現代語訳・要旨や論旨について考えていく姿勢をもっていけば、決して古文を避けて、捨ててしまうことはないのである。
みんなが敬遠してしまうところにしっかり取り組めば、有利に得点できるはずである。
そのためには、一回だけでなく何回も本文を声に出して読んでみることも有効である。(もちろん、本番のテストの時ではなく、自宅での学習の場合である。)
本文の終わりについている注も決して見逃さず、内容を考えるうえでのヒントとしてぜひ参考にしたいものである。
英語の長文と同様、普段からの継続した学習すなわち慣れが必要であることはもちろんのことである。
【参考文献】
『国語 神奈川県学力検査対策 県入試トレーニング』教育開発
『神奈川県公立高校入試対策 こう得く点 新傾向対応』東京学参 KGC教研
『高校入試 本番で勝つ!古文』小鹿良太 編著 文英堂 2002年
『読解のための新古典文法』監修 小町谷照彦 東京書籍 2001年