★小6国語【5月からの主な授業項目】

★小6国語【5月からの主な授業項目】

これから5月以降に実施される主な授業項目について簡単に触れておく。

文章については、

(1) 物語文

(2) 説明文

(3) 随筆文

(4) 詩

(5) 短歌・俳句

(6) 論説文

が大きな柱である。

(1)の物語文は、「人物・場面をとらえる」ことからはじまり、「心情の変化をとらえる」ことが自分で確実にできるようすることを目指したい。さらに、表現を自分で味わうことを目標にしたい。

(2)の説明文は、段落・文章構成のとらえ方を中心に見ていく。特に文章構成の在り方として「尾括型」「頭括型」「双括型」があることを学習し、実際の文章構成がそのどれに当たるのかを具体的な文章を読むことを通じて、いちいち確認させたい。

(3)の随筆文は、作者が実際に経験したり、見聞きしたことをもとに感じたことや考えたことを著者独自の自由な形式で書きあらわしたものともいえる。筆者の気持ちをとらえるには、次の点に気を付けたい。[1]何がその文章を書く動機になったのか?[2]心情(気持ち.)を直接表す表現に着目する。[3]行動や情景などをどう表現しているかから心情を推察することができるようにする。[4]著者独特の考え方が表れている部分に注意する。

(4)の詩は、詩の種類を「用語」「形式」「内容」3つの観点から分類しておく。次に「行分け」・「連」からとらえ、作者の心のリズムを味わってもらいたい。それには、気持ちを込めて何回も音読することもとても大切なことである。
さらに季節や時間、場所、作者の位置等をおさえ、情景をとらえ、表現技法にも注意をはらいながら、感動の中心を
つかませたい。時間があれば、外国の作品もいっしょに読んでいきたい。

(5)の短歌・俳句は、それぞれの形式、とりわけ短歌においては、「句切れ」、俳句においては、「季語」「切れ字」を学習し、それぞれの鑑賞文を含む問題もやってみたい。

(6)の論説文は次のことに注意してある程度時間をかけて練習したい。[]]段落ごとの要点をとらえる。[2]中心段落をとらえる。[3]結論の段落を中心にまとめ、自分で要旨をまとめる訓練をする。ただし、これにはある程度の時間がかかるのは、いたし方がない。根気強くやっていくうちに必ず力がついてくるはずである。

以上5月からの授業のごく大雑把なことについて見出し程度にごく簡単に触れたわけである。詳しくは授業の中で具体的に取り扱う。

[参考文献]
『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説国語編』 文部科学省 令和3年
『中学国語学習辞典』学研版 2005年
『新中学問題集国語』教育開発株式会社
『学ぶ楽しさピラミッド小6国語』