★中2英語クラス・きのうの授業(塾生・保護者対象)
きのうのテーマは【受動態】の導入であった。
実は、夏期講習時とだいぶ以前の平常授業時に簡単に触れた。しかし、9月に入塾した生徒もいた関係で、再び、初めから詳しくやっていく必要があると思い指導案を考え直した。
そこで、回り道になるが【受け身】にどうしても出てくる動詞の【過去分詞】から、説明しなければならないと思い、動詞を規則動詞と不規則動詞に分けた。
特に不規則動詞といえども、あるパターンがあることを示した。
いわゆるAAA型、ABB型、ABA型、ABC型などである。
生徒諸君には、これをコンパクトにまとめたプリントを作り、渡したので、早急に覚えて欲しい。
不規則動詞さえ覚えてしまえば、とりあえず、それ以外は規則動詞と考えてさしつかえない。
だから、不規則動詞をマスターするのが先決であることは昨日も口を酸っぱくして言ったことだ。
次に、動詞の過去分詞を使う文法事項についておおざっぱに触れた。
【1】受動態
【2】現在完了
【3】過去分詞の形容詞的用法
の3つである。(※【受動態】の指導がきのうの主なテーマである関係上、これらの用法の意味の違いや例文については挙げたが、あまり細かい部分にはあえて触れなかった。)
詳しいことは、冬期講習に譲るとして、なぜ、これらについてあえて触れたかというと、いかに【過去分詞】が使われる中学で学習すべき重要な文法事項があるかということについて予めわかってもらいたかったこととそれには【過去分詞の不規則変化】をできるだけ早く覚える動機づけにしたかったからである。
とかく最近は不定詞は不定詞、動名詞は動名詞、比較は比較、といったようにそれぞれの範囲内だけの文法問題は、完璧にできるようだ。
しかし、 例えば、不定詞と動名詞の関係などが問われると各分野はできるのに、それらの文法事項のきちんとした峻別があまりできていないのは体系的な文法学習がなされていないせいではないかと疑いたくなる感想を持っているのは私だけであろうか?
さらに、語順整序の問題の中に一体どの文法事項が隠れているかがうまく読み取れない生徒もいるようだ。
だから、学校の単元テストは満点だとしても、総合問題になると思ったように点が取れないケースも出てくるわけである。
模試や学年末テストや入試の総合問題をやる場合、たとえ、それを文法問題に限った、適語選択や語順整序、英作文、書き換え問題等は、遠回りのようでも、体系的に文法事項がきちんとマスターされていることが前提である。
もちろんそれに関する基本例文(肯定文・否定文・疑問文の転換練習は不可欠である。)も覚えることは必須である。
だいぶ話は横道に逸れたが、まず【受動態】ができる文は、この間学習した5文型のうち、目的語がある文型であることを示した。
したがって、SVO(第3文型)、SVOO(第4文型)、SVOC(第5文型)が目的語を主語にして、【be動詞+過去分詞】の形で【受け身】ができるわけである。(※第4文型は目的語が2つあるので、当然、受動態も2つできる。この点についてgiveOOの文についてだけ一つ例文を挙げたに過ぎない。)
もちろん中2においては、【受け身】を学習する場合、まずは、簡単な第3文型からやるのが、無難である。
そのときの【注意事項】として、目的語を主格の主語に直した場合、それが【単数であるか複数であるか?】と受動態に直す前の能動態の動詞の【時制が過去が現在か(※未来か)】を考えてbe動詞の形が決まるということは、特にきのう強調した点であるので、生徒諸君にはとりわけ気をつけて欲しい点である。
その説明の後で演習問題をやった。
能動態から受動態への書き換えの注意事項は各自、気をつけてほしい。
次回は基本的問題の練習問題を数多くこなし、さらに、注意すべき受動態について詳しい解説を行ないたい。