◆中2【数学受講クラス】へ(※塾生のみ対象)

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昨日の授業では各自、平行四辺形の証明問題の演習を行いましたね。

まず、何回も言いましたが、証明をすること(結論)は何で、それをするには、どういう手順でやるかを必ず自分であれこれ考えることから始めるべきです。

その方針がたったら、その後に証明を書けばいいのです。(※穴埋め問題では前後関係から判断し、書きながら解くことができる場合も確かにあります。でも、それは本当の意味での証明にはなってはいないとも言えるのです。)

きのうの授業で各自の答案を見ながら気づいた点があります。

もっとも初歩的な点は、平行四辺形の証明に三角形の合同を間接的に使って証明する場合、合同の三角形の角および辺がきちんと対応して書かれていないことです。

次に気になることは、「角や辺が等しい」ことの理由が、簡単に「平行四辺形の定理より」とだけしか書かれておらず、平行四辺形のどの定理を使ったのかが具体的に書かれていないケースがいくつか見られたことです。

この点も気をつけよう!

最後に、平行四辺形の証明方法(※その他の図形の証明でも)は一つとは限らないということです。

昨日のクラスの生徒が違った方法で同じ問題を解きましたね。

こちらで丁寧に見ましたが、どちらもきちんとした手順にしたがって証明していたので、正解です。

楽しみながら別解について考えてみるのも決して無駄なことではありません。このクラスは、証明問題で遊んでみるくらいの余裕がほしいものです。

あと、一点忘れていました。

これは、授業中に口を酸っぱくしてして、何回も言ったことです。

証明の穴埋め問題ができたからといって「証明がバッチリ」などと天狗になってはいけません。

穴埋め問題は、採点する側にとっては客観的なので、もしかしたら楽かもしれませんね。

穴埋め問題でも、もう一度、何も見ないで白い紙に完全証明してみよう。できなかったなら、おおいに勉強の仕方を反省してね!(どうすれば分からないときは何回も聞いて下さい。でも自分で苦労して繰り返しやらないとなかなか身につかないこともほんとうです。)

それから、もう一点、自分で証明し、書き上げたものを、もう一人の自分(たとえば学校の数学の先生になったつもりで)厳しくチェックしてみよう!

つまり、この書き方できちんと筋道が通っており、相手がわかるかという観点で見直す姿勢が案外大切です。

中2,中3の数学で証明の勉強しますが、これは、数学とは直接関係なくとも、大人になって実社会に出て行く時、筋道を立てて論理的に考えていくという態度を育てていくのに大いに役立つと思われます。