★中1理科の新しい教科書の学習内容の変更点とその感想(1)

★中1理科の新しい教科書の学習内容の変更点とその感想 (1)

第2分野の第2学年から移行した主な内容として動物の体の共通点や相違点がある。
同じ東京書籍の昨年まで使っていた教科書では単元の【植物の世界】は「花のつくりとはたらき」「葉・茎・根のつくりとはたらき」「植物の分類」の3章があてられている。

 それに対して今年の新しい教科書の単元は上記のものから【いろいろな生物とその共通点】に変わってきている。

とりわけ、3章として今まで1年ではとりあげられていない「動物の分類」という箇所が新たにつけ加わった。
その細目は4つの節から成り立っている。
それは、「身近な動物の分類」「セキツイ動物」「無セキツイ動物」「動物の分類表の作成」である。
この動物に関する内容に関連事項も含めて教科書に21ページもあてているのである。
ほとんどが去年の2年の教科書の内容と重なる面があるが、やや詳しく見ると、昨年の教科書では、セキツイ動物の魚類、両生類、ハチュウ類、鳥類、ホニュウ類を分けるものとして【体温調節】に関しては、変温動物と恒温動物の区分が教科書の本文に載っていたが、今年の1年の教科書には学習指導要領に示されていない内容として【発展】という項目の中に入れられている。

いずれにしても1年でおおまかにではあれ、具体的に植物・動物の内容について学習することは、後に3年で学習する生態系における「食物連鎖」「食物網」や生態系のバランスなどの包括的なエコシステムの理解の導入につながるものとして好ましいものと思われる。

われわれが、中学生の時代、こんなビジュアルに富んだ素敵な教科書があったなら夢のような気がする。

[参考文献]

(1)東京書籍『どうなっているのかな? 探求する 新しい科学1』
令和2年3月2日検定済、令和3年2月10日発行

(2)東京書籍『新編 新しい科学2』
平成27年3月6日検定済み、平成28年2月10日発行