★小5算数「直径と円周」について思うこと!

★小5算数「直径と円周」について思うこと

教科書には、実際にさまざまな大きさの円の直径と円周をはからせて、円周が直径の何倍であるかを実感させる例は何十年も前から、記載されている。

しかし、最近これを十分に時間をかけてやっているのか?という私なりの疑問である。

円周率が何を意味しているものかが生徒にさまざまな円を実測させて理解させることは、特に肝要だと思われる。

正三角形や正方形の一辺の長さとまわりの長さは、視覚的には割と分かりやすいのであるが、かたや、円周と直径の間の長さの関係となると、そう簡単にはいかない気もする。

曲線の円周と直線の直径とでは、同じ直線にしてみないとなかなかその長さの関係性は実感として分かりにくいからである。

もっとも円周率は、3.14として覚えてしまい、「直径が所与の場合の円周」や「半径が所与の場合の円周」や「円周が所与の場合の直径」や「円周が所与の場合の半径」などを求める問題は、かけ算やその逆算としての割り算で機械的に当てはめ簡単に求められる。

しかし、こういうことではなく、生徒が円周と直径の関係が円の大きさのいかんに関わらず、一定であることを実感的に分からせるには、もう少しだけ時間をさき授業でやってみることも必要である気がする。

さらに、ここでは述べるつもりはなかったが、「半径と円の面積の関係」と「半径と円周の関係」の混乱が起こったとき、中1でやる円錐の表面積を求めるとき、またここに戻らなければならなくなる危惧が出てくる。

だから、いろんな大きさの筒をあらかじめ用意しておいて、直径を工夫して求め、円周をテープなどで巻いて、紙にいろいろのケース記録し、その関係をある程度の誤差はいいとして、ほぼ直径の3倍になることだけでも実感として分からせたいものである。

私が子供のころは、糸で円周をはかったものだから、引っ張り具合いによっては伸びてしまい、隣の班の結果と随分違ったものだ。(😅)

テープを使ってやれば、家庭でも案外簡単にできるのでは?