★中学数学【方程式の利用】

★中学数学【方程式の利用】

ごく限られた一部だけの例を挙げる。

中1においては、【速さ・時間・距離に関する問題】、【二人の年齢が何年後に決まった比になる問題】など。(一元一次方程式の立式)

中2においては、【速さ・時間・距離に関する問題】、【濃度の違った食塩水を混ぜその濃度がある一定の場合の問題】など。(連立方程式の立式)

中3においては、【図形の面積をめぐる問題・平面の四角形の四隅を切り取り立体をつくりその体積が与えられている問題】、【動点問題】など(ニ次方程式の立式)

これらの問題についていきなり立式をする生徒がいる。

もっとも、出題される方程式のほぼあらゆるパターンが既に頭に入っている場合は、それも差支えないとも言えるが、そうでないケースのときは、立式の前に、図に書いてみたり、表にしてみたりして、あれこれ自分なりに考えて試行錯誤することが大切であるように思える。

その際、時系列ごとに整理してその問題を別に表わしてみる姿勢も立式の場合に役に立つときもある。また、何に関する式なのかも常に確認する必要があろう。その意味で単位についても気をつける癖も大切だ。

図や表も一回では、なかなかうまく表せない場合も多々ある。

でも、自分で紙にあれこれ書いてみることが、工夫につながる。

さらに、自分で解こうという積極的姿勢につながるのである。

この問題はこういう解き方で解くというパターンを覚えてしまい、それにより式を立て問題を解くという方法は、確かに得点をとるには有効かもしれないが、なんだか、個人的には、ちょっと?という気がする。

でも、現実にはテストでは与えられた時間内に得点しなければならない。

こんな呑気なことを言っていては、いけないのかもしれないが、なんとも複雑な気持ちであるというのが個人的には、正直なところである。