★中3県立進学コース【国語演習】について

★中3県立進学コース【国語演習】について

今年度は神奈川県公立高校入試合格のための基礎対策に的を絞って授業を実施する。

高校入試の主な柱は、「論理的な文章の読解」「文学的な文章の読解」「古文の読解」「資料の読み取り」であり、その他のものは、俳句や短歌を含む「韻文」、部分的であるが「文法」、「漢字」である。

「論理的な文章」では文脈を正確にとらえ、筆者の主張を早く正しく理解することが要求される。

その細目として「話題」「接続語」「指示語」「文章構成」「内容吟味」から手始めに行い十分な訓練を積むことによって正確で分析的な「読み方」の習熟をはかりたい。

「文学的な文章」の主なものは、小説文であるが、まず、登場人物の心情をどのような観点からとらえるかということが重要である。主人公の言動や表情や態度等を決してないがしろにせず、そこから読み取る練習を段階的に行う。

そして、主人公の心情がどう変化していったかという点に常に着目する読み方を癖付けさせたい。

「古文の読解」においては、話の大まかな流れをつかませる練習をさせたい。中学校では高校の古文のような体系的な文法をまだ学習していないが、特に部分的な解釈上特に重要だと思われる古典文法については若干の補足説明を行う予定である。これは、部分的な解釈においても生徒の納得のいくようにするためである。

さらによく出題される「会話文がどこからどこまでか?」や「動作主は誰なのか?」は割と長い文でその都度、確認していく癖を付けさせたい。

音読の重要性についても示したい。

「資料の読み取り」においては、図や表やグラフと文章を関連付けて読んでいく練習を数多くこなし、さらに、話合いの中でグラフに関するそれぞれの意見を要約できるところまでもってゆきたい。

所定のテキスト以外にもオリジナルのプリント等を演習として数多く使っていきたい。

さらに時間に余裕があれば、日本や外国の短編小説等を読むことで、文学作品の楽しさも味わってほしい。

そのことにより読む興味がついてくることで間接的であるが「読解力」に思わぬ良い結果をもたらすことも例年出ているからである。