★中2英語【現在完了】について(塾生保護者対象)

 

★中2英語【現在完了】について

(塾生保護者対象)

以前は、中3で学習してきたわけであるが、現在では、中2で、「現在完了」や「現在完了進行形」についても学習する。

さらに、完了形は、「過去完了」「未来完了」等についても高校で学習するわけであるが、ここでは、「現在完了」に限定する。

何気なく、はじめは、機械的に「have  (has)+過去分詞」という形で教える方もいらっしゃるようであるが、この完了形の中身については、生徒自身がきちんと判別できるように指導すべきである。

その前に、「完了形と過去形の違いは何なのか?」ということについても丁寧に教える必要があると思う。

さらに、やや細かいことであるが、完了形で用いられる「have(has)」は、助動詞であって一般動詞ではないことも、簡単に触れておき、疑問文、否定文の作り方が両者において違っている点についても示しておくと生徒にとってより親切だと思われる。(※ただ完了形が定着していく長い英語史の中でこのhaveがもともと動詞から来たものだということについては中学生に特に説明する必要はない。)

このように過去形と現在完了形の違いについて触れた後、現在完了形の中身である「継続」「経験」「完了」「結果」(※完了と結果をひと括りにして説明する場合もある。)の意味の違いを詳しくみていく必要がある。

時間軸を板書し、図示することによって理解を助けるのも一つの方法である。

その際、その各用法でよく使われる語句もしっかり覚えさせる必要がある。そのためには、できるだけ例文ごと暗記させるとよい。

もっとも、英語の長文等を読んでいるとき、こうした各用法固有の語句がない場合も当然出てくるわけであるが、その際は、文脈からどの用法が妥当かを判断すればよい。

これら、4つの用法が生徒に理解できたら、そのすべての用法は、各違いはあるにせよ、いずれも過去の出来事がなんらかの形で現在に影響を及ぼしているのが現在完了であるということを生徒にしっかり分からせたいものである。

そして、いくつか各用法に該当する和文英訳や英作文をやらせて定着をはかりたい。

当塾でも、昨日までに現在完了の文法事項の説明を4回行った。

次回は、この4つ用法の峻別が正しくできているか?、をテーマに授業を実施する予定である。

これまでの授業の成果が出ているか、楽しみである。