★中学理科計算の基礎や数学の連立方程式の応用問題のとらえ方の基礎として、小学校算数の「割合」・「単位量当たりの大きさ」の意味を復習してみては?
中学理科の「質量パーセント濃度」「密度」「圧力」「湿度」「速さ」「仕事率」「オームの法則」などの計算問題は、その考え方の基礎として小学校算数の「割合」・「単位量当たりの大きさ」の意味がきちんと理解されている必要があるように思える。
それぞれの公式をただ別々なものとしてバラバラに覚えてそれに数字を当てはめるということより、その単位に着目すれば、その表しているものの定義がわかり、すぐに公式は出てくるのである。
それらの計算問題を行うに当たっては単位の換算には気を付けるべき点があるというのはもちろんのことである。
これらの問題を解くにあたって、「割合」・「単位量当たりの大きさ」をしっかり復習して、その意味するところをおさえておきたいものである。
以前、どこかの中学3年担当の理科と数学の教師が小学校の「割合」に戻って授業をしたら、進度が遅くなると、学校に対して苦情を言った保護者がいたようで意見を求められた。
2,3時間使って、丁寧に基礎からやり直すという点ではとても良いことだと答えた気がする。
その先生たちは、実際に授業をしてみて、いかに「割合」や「単位量当たりの大きさ」の学習項目の理解が中3の生徒に欠けていたのかという点を身に染みて感じたのではないかと思われる。
理科だけではなく、中2の数学の「連立方程式の利用」の範囲の【割合の問題】、【速さの問題】、【増減の問題】、【値引きの問題】などにおいても、小学校の「割合」の考え方の理解は、どうしても必要になる。
以上のような理由で、中学の理科の計算問題や中学の連立方程式の応用の学習事項の基礎的な理解として、これらの内容をもう一度、小学校に戻って復習することは、「急がば回れ」ということになるのではないだろうか。
近頃、つくづくそのように思うのである。